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北海道大学高等教育研究部

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研究部ノート

はじめまして、鄭漢模です

高等教育研究部 助教 鄭漢模

2024年4月から高等教育研究部に着任した鄭 漢模(じょん はんも)と申します。専門分野は高等教育学、大学論です。2014年に日本政府国費留学生として渡日し、大阪大学人間科学研究科で研究生として学び、京都大学教育学研究科に進学した後、修士号及び博士号を取得しました。これまでに、九州大学特任助教、三重大学講師を経て、本学に着任しています。主に大学論に関する研究を進めつつ、専門性を活かせる形で教学マネジメント、IR、遠隔教育に関する実践に関わってきています。

大学論に関する研究では、基本的に「大学とは何か」という大きな問に答えるために各研究に取り組んできています。現在は、「大学の再編と役割」に興味を持ち、主に母国である韓国の事例を対象に研究を進めています。大学は一つの有機体で、社会・政治・経済という「環境」に適応しつつ生き残ってきたものであると思っております。韓国は、こうした「環境」の変化が最も激しい国のうち一つであり、生き残りのために各大学は、死活をかけて大学の改革に取り組んでいます。こうした韓国の事例は、これからの大学像を見出すうえで非常に示唆に富んでいると思っています。

韓国でいう「福」の種類の中に、周りの人に恵まれることを意味する「人福」というものがあります。これまでの約10年間の日本での生活を振り返ると、大した取り柄のない私ですが、周りの方々に助けて頂いたおかげで、やっとここまでたどり着くことができた気がします。本学での勤務は、私に良くして頂いた方々への恩返しでもあると思っています。自分の研究と実践を通じて、周りの方々、北大、そして、北海道に貢献できることを祈っていますし、そうするためにでもさらに頑張っていく所存です。まだ至らない点も多くありますが、どうかご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

最後に蛇足ですが、趣味で写真撮影をしています。学生時代には写真部にも入っていました。北大に着任し、そして、北海道に来て、最も嬉しかったことのうち一つは、その美しさです。渡道して間もないのですが、最近は北大・北海道の近代日本の趣や大自然の美しさをフレームに収めることに夢中になっています。写真を通じて北大・北海道ならではの美しさを他大学や道外の方々に伝えることも、私が立てたもう一つの目標です。これからも何卒よろしくお願い致します。

北大イチョウの並木

(2024年6月1日に撮影)

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