a c t i v i t i e s

北海道大学高等教育研究部

活動内容詳細

ACTIVITIES

学問研究会(@市立札幌旭丘高等学校)の講師をしますSV背景画像
研究部ノート

学問研究会(@市立札幌旭丘高等学校)の講師をします

高等教育研究部 准教授 岩間 徳兼

この度、2023年11月7日(火)に市立札幌旭丘高等学校で行われる、学問研究会の講師を務めることになりました。個人的な活動ということで、研究部ノートとしてそれについて書きたいと思います。

この学問研究会は、同校の生徒たちが、大学で学ぶことができる学問の面白さを知り、大学進学への動機を得ること、また、大学への進学に際して、興味・関心のある学問の内容を正しく把握し、適切な進路選択へと繋げること、をねらいとして年1回開催されているものだそうです。例年、様々な大学、専門領域から30人ほどの講師が集まり、講義を行います。講義は午前と午後の2つの時間帯に行われ、各講師は両方の時間帯に同じ内容の講義を行うという形式です。生徒たちは、講義内容がまとめられた「講義ノート」を参考に、参加する講義を事前に決めます。率直に言って、規模や内容の面からして、これほど充実したイベントが1つの学校で行われるというのはすごいことですね。

今回、自分は、専門としている教育測定学の分野から、高校生の皆さんにも身近な試験/テストをテーマにお話をすることにしています。生徒さんたちは日々様々な試験を受けていますが、試験を受ける側としてはほとんど意識されることのないテストの科学的な側面について紹介します。具体的には、以下のような項目について取り上げる予定です。

・試験の目的と基本的な考え方

・よくある試験の点数と偏差値の問題

・新しい試験の考え方

・試験結果を比較可能にする方法

・試験の質の大切さ

試験を運営している側がどのようなねらいや目的を持って試験を作成し、実施しているのかという点や運営に当たっての拠りどころともなる試験に対する測定論的、統計学的な見方、といった部分の説明をベースに、高校生が現在もしくは近い将来に接する試験関係の話題についても触れていこうと思います。

実は、高校生の前で授業をするような機会は今回が初めてです。どんな感じになるか、わからない部分もありますが、まずはわかりやすさに注意しつつ、学問としての特徴や面白さなど、進路選択の参考になるよう情報が伝わるように心がけたいと思います。また、生徒たちとコミュニケーションをとりつつ、あまり堅苦しくなく、いい雰囲気で講義を進められるように気をつけたいです。ちょっとした不安もありますが、近い将来に北大生になるかもしれない子たちに授業をする機会ということで、ワクワクもしています。

学問研究会の終了後に、生徒さんの反応など、当日の様子について報告できればと思います。

メニュー閉じる