活動内容詳細
ACTIVITIES
多様性を考える
My 2025 travel to the US and Australia revealed a deep-rooted culture of diversity. From the freedom to season your own steak to the vast choices of milk in cafes, I witnessed a society that prioritizes individual choice in every detail. These firsthand experiences reminded me that true global perspectives must be felt and “tasted” in person.
2025年の9月から10月にかけて、アメリカ(ボストン、ハノーバー)とオーストラリア(メルボルン)を訪れました。久しぶりの北米東海岸と、初めての豪州。この旅で最も強く印象に残ったのは、あちこちで出会った「多様性」でした。
1.「オールインクルーシブ」とは?
まずは、現地のカンファレンスでの食事です。海外では事前に「食事への配慮が必要か?」という問い合わせがあるのが一般的ですが、その徹底ぶりには驚かされます。ベジタリアン、ヴィーガン、グルテンフリー、そしてハラルへの対応はもはや「当たり前」。アレルギー対応の食事も別枠で用意されています。
興味深いのは、そのコストの考え方です。これらの手間を含めた参加費は「オールインクルーシブ」であり、カンファレンスで用意した朝食や昼食を食べないからといって安くなることはありません。個人の参加状況を参加費に細かく反映させがちな日本とは対照的です。「どこにコストと手間をかけるか」という点に、社会の優先順位の違いを感じました。
2.「味がない」-お肉料理は美味しいはずなのに?
「北米や豪州といえばステーキ!」バーンと大きな肉の塊が出てくるとうれしいですよね。ところが。一口食べて日本人二人で顔を見合わせました。「……味がない」。周りを見わたすと、他の国の方々は平然と食べています。必死にテーブルの塩胡椒をふっているのは日本人だけ……?
帰国後、Geminiさんに尋ねてみると、欧米の伝統的なスタイルでは「味付けを客に委ねる」のが一般的だというのです。そこには「素材の尊重」「個人の好みの尊重」「健康への配慮」といったような背景があるとのこと。もしこれから現地でステーキを頼むなら、「しっかり味付けを」とリクエストするか、好みのソースを一緒に頼むのが良さそうです。
3.「レギュラー」ってなんだっけ?
メルボルンはカフェの街。さっそくカフェで飲み物を注文しようとしたところ、あまりに多くの選択肢に呆然としました。そして、「レギュラー?」。これってサイズの事ではなく「ミルクの種類」なのです。私たちが普段「牛乳」と呼ぶものがレギュラー。それ以外にスキム(低脂肪)、オーツ、アーモンド、ソイなどが選択肢として存在します。帰国後、日本のスターバックスでも選択肢が増えていることに気がつきましたが、あちらでは「選べること」自体がスタンダード。食の多様性は、日常のコーヒー1杯の中にまで浸透していました。
4.暮らしの中に溶け込む多様性
インフラや家族のあり方も変化しています。トイレの表記は「女性用」と「ジェンダーフリー用」の2つが基本。スペースがあれば「男性用」が加わります。また、今回お会いした方の中には、女性同士でパートナーとなり、養子を迎え、大家族として暮らしている方もおられました。生き方やアイデンティティにおける「選択肢」が、あまりにも自然に当たり前に社会の中に存在しています。
さいごに
私は英語が苦手ですが、それでも海外へ行くのが大好きです。それは、日本にいるだけでは決して気づけない「視点」に出会えるのが、楽しくてたまらないからです。
今はネットやテレビで何でも知ることができる時代です。しかし、現地でステーキの「味のなさ」に驚き、ミルクの選択肢に戸惑い、多様性の渦にまみれる経験は、実際に行ってみないと得られない貴重な財産です。この新鮮な驚きを、授業を通じて若い世代にも伝えていきたいと思っています。
【追記】 この文章は、Geminiさんにお手伝いいただきながら記述いたしました。おそらく、あと5年後ぐらいには、日本語入力システムとしてATOKを使うかMS-IMEを使うか、というくらいの感覚で文章作成時に何らかのAIを使うようになるでしょう。AIはより良い文章作成の良いパートナーですが、何もないところから何かを生み出すことはできません。それは、日本語ワープロが入ってきたときと同じことだと、私は考えています。
(文責者:高等教育研究部 教授 江本理恵)