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学習支援シンポジウム/第6回 高等教育研究セミナー「〈大学固有の学び〉を促す学習支援の可能性」が終了しました
学習支援シンポジウム/第6回 高等教育研究セミナー―〈大学固有の学び〉を促す学習支援の可能性―が2025年11月20日に開催されました。
今回の高等教育研究セミナーでは、まず講演「〈大学固有の学び〉から考える大学教育再生の条件」として、濱中淳子氏(早稲田大学)から、〈大学固有の学び〉に到達した学生とそうでない学生の実態にもとづき、〈大学固有の学び〉に到達するためにはアウェイな世界に飛び込むこと、教員を介した直接指導を受けることが重要であると指摘されました。次に、「〈主体性〉からみる大学生の学び」と題して武藤浩子氏(早稲田大学)より、企業と大学が求める主体性のずれに関する話題提供と、「学習コミュニティ型支援の可能性」と題して嶋田みのり氏(東北学院大学)から、正課外における学習支援コミュニティについての話題提供が行われました。
パネルディスカッションでは、以上の講演と話題提供を受け、濱中氏が提起した教員による直接指導の重要性を認めながらも、それに替わる、あるいはそれを補完する形での学習支援をいかに構築できるか、またその前提として企業が求める主体性との関係の中で学生は〈大学固有の学び〉を経験したいと思っているのか、といった論点を中心に議論を行いました。加えて、参加者からは学校段階における主体性の意味的差異や、学習コミュニティ型の具体的な支援の現状などに関する質問などが出されました。
また、事後アンケート(回答者数:9名)では、「今回のセミナーを通じて総合的に有意義な知見を得られましたか(4件法)」という質問に対して「4. 得られた」という回答が最多の6名(66.7%)を占め、参加者が〈大学固有の学び〉やそれを促す学習支援のあり方を考えるきっかけになったことが窺えました。本セミナーに対して参加者から寄せられた主な感想は以下の通りです。
・実際にデータを収集しておられる先生方のお話だからこそ、質疑応答で深掘りされた議論を伺うことができました。
・大学生の多角的なイメージをもてました。普段、人文科学・社会科学・自然科学の学生に網羅的に関わっています。彼らの、それぞれの「学び」に違いがあるとともに、その認識に対しても大きな違いがあると捉えています。それらに補助線を引いていただくような機会となりました。
・大学での学生の学びや成長を構造的に考える機会となりました。また実社会において主体性がどのように表出し、評価されるかなど、初等中等教育の現場ではみえにくいものも、リアリティーをもって感じられました。
(文責者:高等教育研究部 助教 田中 孝平)

